宇治茶について

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一服の幸福

緑茶発祥の地として知られる由緒ある京都・宇治田原。

宇治茶は、鎌倉時代から生産されはじめ、室町時代には将軍家や室町幕府の有力武将たちが茶園を設営。戦国時代には覆下茶園により日本を代表する高級茶の地位を固め、江戸時代には将軍に献上されるお茶壷道中が宇治から江戸までの道中を練り歩いたといわれます。現在、宇治茶の生産地は京都府の南山城地方(宇治市、宇治田原町、和束町、京田辺市)で、いずれも淀川水系の肥沃な土壌と自然、気候に恵まれ、お茶の生産に適した地として知られています。

再建された「永谷宗円」生家

再建された「永谷宗円」生家

宇治茶の産地

中でも当園が茶畑を営む宇治田原は、徳川八代将軍吉宗の時代、千七百三十八年にこの地で永谷宗円が「宇治製法」といわれる青製煎茶製法(緑茶製法・それ以前は茶色のお茶しか製造は不可)を考案し、日本茶の新しい歴史を切り開いた緑茶発祥の由緒ある地です。

わずか3%の稀少な茶葉。別格の実力、宇治茶。

宇治茶は、日本有数のお茶のブランド。お茶といえば宇治といわれるほど有名ですが、意外なことにその生産量は国内産のわずか3%にすぎません。生産量が極めて少ないことで、最近では幻のお茶と評する専門家もいらっしゃるほどです。生産量に反比例し宇治茶は、お茶の業界で別格に扱われ、一般のお茶通の方にも支持されるているのは、ひとえにお茶の品質が優れているからに他なりません。宇治茶は高級品の栽培が中心で、しかも何より美味しいことが特徴です。少量・高品質に徹したお茶づくりが歴史と伝統に培われた名声を支え続け、「上茶は宇治」という言葉さえ生まれました。「生産量より、高い品質と、のれんを誇る」宇治茶は3%という稀少な茶葉だからこそ、変ることなく愛され続けてきたのでしょう。

南山城特有の気候風土が、日本一のお茶を育む。

宇治田原は京都の東南、南山城地方に位置する風光明媚な山あいのまち。幾層にも重なる豊かな山並みが、まち全体のおよそ八割を占有しています。昼と夜の温度差が大きいことから霧が発生しやすく、そしてまた十分な降雨量がある上に日照時間が短いなど、良いお茶を作るために必要な条件が揃っています。宇治茶のさわやかですっきりとした味わい、まろやかで豊かな風味は川霧が作るという話をお聞きになったことがおありでしょう。宇治田原ではその朝霧を求めて、ほとんどの茶畑が標高200mから500mの山腹で営まれています。急な斜面を拓いてつくられた茶畑での作業は、たいへんな労力を必要とし生産量も限られますが、注ぎ込んだ手間と愛情の分だけ美味しさが増すといえるのかもしれません。